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解決アプローチ

解決アプローチ

解決アプローチ

データがひらく、新しい医療と社会のかたち

私たちには、データという未来を切り拓くための強力な手段があります。
しかし、その大きなポテンシャルを、どうすれば安全かつ有効に引き出せるのでしょうか。
私たちは、データが持つ可能性を最大限に活用するためのアプローチを具体的に推進しています。

安全な保護と確かな信頼、そのバランスが未来のデータ活用を支えます。

”出口制御”に基づく本人保護の仕組み提案

審査結果の通知フロー

データの量が豊富にあっても、誰もが安心して使えなければ意味がありません。
私たちは、個人の情報を厳格に保護しながら、データの利活用を力強く後押しする制度設計に取り組んでいます。

  • 一次利用(本人の健康維持)と二次利用(研究開発)の両立
    :ご本人のためのデータ活用と、社会全体の発展に貢献するデータ活用を両立させます。
  • 「入口制御」から「出口制御」へ
    :データの利用を前提とし、その「使い方」を適切に制御する制度へと転換します。
  • 透明性の確保と本人の意思の尊重
    :データ活用のプロセスを透明化し、ご本人の意思を尊重する仕組みを構築します。

サイバー攻撃から、地域医療の未来を守る

この課題の解決に向け関係機関と連携し、地域全体で専門人材を育成・共有する新たな仕組みの構築を進めています。

医療の質とコスト、二つの課題を追う

医療費が増大を続ける一方で、医療現場のリソースには限りがあります。
「質を落とさず、負担は軽く」このジレンマを解決する鍵は、データとテクノロジーの活用にあります。

  • 重症化予防の仕組みづくり
    :早期発見と予防を促進し、深刻な状態に陥る人を減らします。
  • 医療機関でのデータ共有
    :施設間でデータを共有し、重複検査や過剰投薬を削減します。
  • 開発プロセスの効率化
    :新しい医療技術や医療機器の開発プロセスをデータで支援し、効率化を図ります。

「つながるヘルスケア共創プラットフォーム」の構築

未病・健康・医療に関するデータを活用し、新たな価値を創造するプラットフォームの構築を進めています。

この「つながるヘルスケア共創プラットフォーム」によって構築されるデータ基盤は、より先進的な医療研究プロジェクトへの応用を可能にします。
その代表的な活用例が「個別化がん予防介入研究プロジェクト」です。
このプロジェクトでは、プラットフォームを通じて収集された個人の診療記録、検査結果、PHR(パーソナルヘルスレコード)といった多角的なデータを統合・解析します。AIなどの先進技術が、一人ひとりの生活習慣(食生活、運動、アルコール摂取の状況など)、過去の病歴、そしてアルコール分解酵素の働きが弱いといった日本人特有の遺伝的背景などを網羅的に分析し、将来のがん発症リスクを高い精度で予測します。
その予測結果に基づき、画一的な検診ではなく、個人に最適化された予防法(禁酒や節酒を含む食事指導、運動プログラム、推奨される検診の頻度や種類など)を提案し、その効果を検証する介入研究へとつなげていきます。
このように、本プラットフォームは「病気の治療」だけでなく、データとテクノロジーを駆使して「病気を未然に防ぐ」次世代の予防医療を実現するための礎となるのです。

【概要版】個別化がん予防介入研究プロジェクト

めざすのは「みんなで支える医療」

医療は、医師や患者だけのものではありません。データ、制度、テクノロジーを通じて、患者、医療従事者、研究者、企業、そして市民一人ひとりが参加し、社会全体で支え合う。それが私たちの目指す医療のかたちです。

そのために、私たちは基盤をつくり、ルールを整え、共創の場を広げていきます。